みなさんこんにちは。ヘリコプターパイロットを目指す救急救命士の「T」です。
皆さんは町中で救急車に遭遇したことは一度はあると思います。日本における救急車は119番通報したらすぐに駆け付ける頼もしい存在ですよね。その中でも救急救命士という言葉を聞いたことはないでしょうか。今回はそんな救急救命士についてご紹介したいと思います。
救急救命士とは?
結論、医師の指示の下に病院又は診療所に搬送する間、または当該病院にて入院するまでの間救急救命処置を行うことができる国家資格です。
つまり、救急車に乗る救急救命士と病院に勤務する救急救命士が存在し、主に病院前の領域で活躍しています。
それでは、救急救命士は具体的に何をするのでしょうか。
救急救命士のできること
救急救命士は医師の指示の下、特定行為といわれる医療行為を行うことができます。
特定行為の種類は複数あり、
- 気管挿管
- 気管内チューブを用いた気道確保
- 乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保
- アドレナリン投与
- ブドウ糖投与
主にこれらが挙げられます。実際はもっと細かく条件が定められていますが、なんとなく知ってもらえれば嬉しいです。
救急救命士の実際
しかし、勘違いしてほしくないの特定行為はあくまで「医師の指示の下」行うことができます。病院に勤務している救急救命士であれば横に医師がいる場合、すぐに指示を受けることができます。
しかし、救急車には医師は同乗していません。なので、特定行為をする前は電話や無線などで医師とコンタクトを取り、指示を仰がなければなりません。
どんなに切迫した状況であっても特定行為を行う場合は医師の指示を待たなければならないのです。
また、救急救命士を目指した理由に「人を助けたいから」と挙げる人が多くいます。医療行為を行えるため、人の命を救えると思うかもしれません。しかし、これらはあくまで病院まで命を繋ぐことを目的としています。治療は医師が行います。救急救命士は人の命を繋ぐことを生業としているため、これから救急救命士を目指す方は注意してください。
おわりに
いかがだったでしょうか。救急救命士とは何か、少しでも知ってもらえたらうれしいです。先程は救急救命士の実際を読んでイメージと違う部分があった方がいるかもしれません。しかし、考え方を変えると命を繋ぐプロフェッショナルだと私は考えています。命を繋ぐことができなければ傷病者は病院に辿り着くことができません。救命の一役を担っている資格と考えるととても素晴らしい資格ではないでしょうか。
この記事で救急救命士に少しでも興味をもってもらえたら嬉しいです。
それでは、「GOOD DAY‼」